
引越し当日、意外と多いのが
「今の家からは出せたのに、新居に入らない!」
という大型冷蔵庫のトラブルです。
実際に私は引越し現場で働いていますが、冷蔵庫は搬出よりも搬入の方が難しいケースが多くあります。
最悪の場合、
- 冷蔵庫を搬入できない
- トラックへ積み戻す
- 別の場所へ運ぶ
- 買い替えを検討する
といった事態になることもあります。
今回は現役作業員の目線から、大型冷蔵庫が入らない原因と対策を解説します。
冷蔵庫は「出せた=入る」ではない

多くのお客様が勘違いされるのですが、
現在の住まいから搬出できたからといって、新居にも搬入できるとは限りません。
特に多いのが、
- 新築戸建て
- 2階リビング
- 狭い階段
- 手すり付き階段
- L字階段やU字階段
といった住宅です。
搬出時には問題なくても、新居の搬入経路が狭くて搬入できないケースは珍しくありません。
実際によくあるトラブル

私が現場でよく経験するのが、
冷蔵庫を新居まで運搬したものの、
- 玄関を通らない
- 階段を上がらない
- 曲がり角を通過できない
- ベランダ搬入も難しい
というケースです。
その結果、
冷蔵庫を再びトラックへ積み込み、
- 実家へ運ぶ
- 倉庫へ預ける
- 処分する
- 買い替える
といった対応になる場合があります。
搬入できなくても料金が発生することがある

ここは特に注意が必要です。
搬入できなかった場合でも、
- 引越し業者は現地まで運搬した
- 作業員を配置した
- 搬入作業を実施した
という事実があるため、
搬入できなかったからといって料金が無料になるわけではありません。
場合によっては、
- 再配送費
- 保管費用
- クレーン費用
などが発生することもあります。
搬入前に確認したい4つのポイント
① 間口の高さと幅
まず確認したいのが搬入経路のサイズです。
- 玄関ドア
- 廊下
- 室内ドア
- キッチン入口
の高さや幅を測っておきましょう。
冷蔵庫は斜めにして搬入することもありますが限界があります。
② 階段の手すりの有無
大型冷蔵庫の搬入で重要なのが手すりです。
冷蔵庫は非常に重たいため、
手すりの上をまたいで搬入することはほぼ不可能です。
そのため、
- 手すりがあるか
- 取り外し可能か
を確認しておきましょう。
③ 手すりと壁の間のスペース
現場ではここを特に確認します。
目安として、
冷蔵庫の幅+15~20cm程度の余裕
があると搬入しやすくなります。
例えば冷蔵庫の幅が75cmなら、
90~95cm程度のスペースがあると安心です。
④ 階段の形状
実は階段の形も非常に重要です。
搬入しやすい階段
- 1階から2階まで一直線
- 天井が高い
- 踊り場が広い
こういった階段であれば、大型冷蔵庫でも比較的搬入しやすいです。
私の経験では、
手すりがなく、2階まで一直線の階段であれば大型冷蔵庫でもかなりの確率で搬入できます。
搬入が難しい階段
- L字階段
- U字階段
- 踊り場が狭い
- 梁がある
- 手すりが固定されている
こうした階段は搬入できない可能性が高くなります。
最近は手吊り作業を断る業者が増えている

以前はベランダから大型冷蔵庫を手吊りで搬入するケースもありました。
しかし現在では、
- 冷蔵庫の大型化
- 労災リスク
- 落下事故の危険性
- 人手不足
などの理由から、
手吊り作業を断る業者が増えています。
ベランダの構造も問題になる

見落とされがちですが、
多くのベランダは大型冷蔵庫を支えるために作られていません。
そのため、
- 手すりの破損
- ベランダへの負荷
- 冷蔵庫の落下
- 作業員の転落
などの危険があります。
業者が手吊りを断るのは、
「運べない」からではなく、
事故のリスクが高すぎるから
という理由が大きいのです。
搬入が難しい場合はクレーン作業を検討

搬入経路が確保できない場合、
クレーン作業が選択肢になります。
クレーンを使用すると、
- 安全性が高い
- 建物への負担が少ない
- 作業員のリスクを軽減できる
というメリットがあります。
クレーン作業にも条件がある
ただし、
クレーンを使えば必ず搬入できるわけではありません。
例えば、
- 前面道路が狭い
- 電線が多い
- 駐車スペースがない
- 隣家との距離が近い
といった場合は、
そもそもクレーン車を設置できないことがあります。
そのため、
見積もりの段階で引越し業者へ確認しておくことが重要です。
クレーン作業の料金相場
私の経験では、
冷蔵庫1点の吊り上げで20,000円~25,000円程度
が一つの目安です。
もちろん、
- 地域
- 作業内容
- 作業難易度
によって変動しますが、
この価格帯であれば一般的な相場と言えるでしょう。
もし極端に高い見積もりを提示された場合は、
他社にも相談して比較することをおすすめします。
まとめ

大型冷蔵庫は、
「今の家から出せるか」よりも「新居に入るか」
が重要です。
特に、
- 間口の高さと幅
- 階段の形状
- 手すりの有無
- クレーン作業の可否
は事前に確認しておきましょう。
私の経験上、
搬入に不安がある場合は、自分で判断するよりも引越し業者へ相談するのが一番確実です。
見積もりの段階で相談すれば、
- 搬入可能か
- 手すりの脱着が必要か
- クレーン作業が必要か
- 当日トラブルになりそうか
を教えてくれます。
大型冷蔵庫の搬入トラブルは事前確認で防げることがほとんどです。
後悔しない引越しのためにも、見積もり時に必ず相談しておきましょう。

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