引越し当日に起こるトラブルの中でも、特に避けたいのが**「荷物がトラックに全部乗らない」こと**です。
荷物が乗らなければ、残った荷物を自分で運んだり、追加でトラックを手配したりする必要が出てくることがあります。
場合によっては追加料金が発生することもあり、退去時間が決まっている場合はさらに大変です。
私は現役で引越しの仕事をしていますが、見積もり時に聞いていた荷物量と、実際に当日運ぶ荷物量が違うケースは珍しくありません。
特に多いのが、
- ダンボールが予定より増えた
- 自転車を申告していなかった
- ベランダや物置の荷物を忘れていた
- 細かい荷物だから大丈夫だと思っていた
といったケースです。
この記事では、引越し当日に荷物がトラックに乗らない原因や、乗らなかった場合の対処法、事前に防ぐ方法を現役引越し作業員の目線から解説します。
これから見積もりを取る方は、ぜひ参考にしてください。
引越し当日に荷物がトラックに乗らないのはかなり困る

引越し当日に荷物が全部乗らないと、その後の予定が大きく狂ってしまう可能性があります。
「少しくらい荷物が増えても大丈夫だろう」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、トラックには積める荷物量に限界があります。
特に2tショートなど比較的小さなトラックの場合、見積もり時の荷物量に合わせて配車されていると、当日の荷物増加によって積み切れなくなることがあります。
残った荷物を自分で運ぶことになる場合がある
トラックに乗らなかった荷物を、必ず引越し業者が追加で運んでくれるとは限りません。
契約内容や当日の配車状況によっては、残った荷物を自家用車などで運ぶ必要が出てくる場合があります。
近距離の引越しならまだ対応できるかもしれませんが、県外などの長距離引越しでは簡単ではありません。
追加料金が必要になる可能性もある
荷物量が大幅に増えて別のトラックや追加便が必要になれば、追加料金が発生する可能性があります。
特に引越し繁忙期など、トラックに空きがない日は追加便そのものをすぐ手配できないことも考えられます。
だからこそ、見積もり時にできるだけ正確な荷物量を伝えておくことが重要です。
引越し当日に荷物が乗らなくなる主な原因

では、なぜ見積もりを取っているのに荷物が乗らなくなるのでしょうか。
現場で特に注意したいのが次のケースです。
ダンボールが見積もり時より増えている
非常に分かりやすいのがダンボールです。
見積もり時には、
「ダンボールは10箱くらいです」
と伝えていたのに、荷造りが終わってみると20箱、30箱になっているケースがあります。
ダンボール1箱だけなら大した大きさではありません。
しかし10箱、20箱と増えれば、当然かなりのスペースを使います。
特に本や食器などは、荷造りして初めて「こんなにあったのか」と気付くことも多いです。
自転車など大きな荷物を申告していない
忘れやすいのが自転車です。
自転車は細く見えますが、トラックの荷台では意外と場所を取ります。
ほかにも、
- 物干し竿
- 植木鉢
- ベランダ用品
- ゴルフバッグ
- タイヤ
- アウトドア用品
- 物置の荷物
など、普段部屋の中に置いていない荷物は申告漏れが起こりやすいです。
見積もりを取るときは、部屋だけでなくベランダ・玄関・収納・物置まで確認しましょう。
「細かい荷物だから大丈夫」と思っている
これも注意が必要です。
ゴミ箱、掃除道具、カゴ、突っ張り棒、収納ケースなど、一つひとつは小さくても数が増えるとかなりの量になります。
引越しでは、
「大きな家具だけ伝えればいい」
というわけではありません。
トラックのサイズは荷物全体の量を見て決めるため、細かい荷物もできるだけ伝えておきましょう。
2tショートと2tロングでは積める荷物量が違う

単身引越しなどでよく使用されるのが2tショートです。
ただし、同じ「2t」と呼ばれるトラックでも、2tショートと2tロングでは荷台の大きさが違います。
例えば、ワンルーム・1K程度で荷物が比較的少なければ2tショートに収まることがあります。
一方で、
- ダンボールが多い
- 大型家具が多い
- 自転車がある
- 衣装ケースが多い
- ベッドやソファが大きい
といった場合は、想像以上に荷台を使います。
「一人暮らしだから2tショートで大丈夫」とは限りません。
部屋の広さだけではなく、実際の荷物量で判断することが大切です。
※ここに「2tショート・2tロングの荷物量比較画像」を入れる
2tショートにどれくらいの荷物が積めるのか詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
→【関連記事】2tショートとは?積める荷物量を画像付きで紹介

引越し当日に荷物が乗らなかったらどうすればいい?

実際に荷物が積み切れないと分かった場合は、まず引越し業者に対応方法を確認しましょう。
状況によって対応は異なります。
引越し業者に追加で運べないか確認する
近距離であれば、同じトラックで往復できるケースもあります。
また、別のトラックを手配できる可能性もあります。
ただし、当日のスケジュールや契約内容によって対応できるかは異なります。
必ず追加で運んでもらえるとは考えない方がいいでしょう。
自分で運べる荷物を分ける
自家用車がある場合は、小さな荷物を自分で運ぶ方法もあります。
そのため、もし積載量がギリギリになりそうなら、
「絶対にトラックで運んでもらいたい大型家具」
と
「最悪、自分でも運べる小物」
を分けておくと対応しやすくなります。
荷物がトラックに乗らないトラブルを防ぐ方法

一番大切なのは、当日に対処することではありません。
見積もりの段階で荷物量を正確に伝え、トラブルを防ぐことです。
見積もりでは荷物を少なめに申告しない
引越し料金を安くしたいからといって、荷物量を少なく申告するのはおすすめできません。
結果的に荷物が積み切れなくなれば、追加料金が発生したり、自分で運ぶことになったりする可能性があります。
最初から正確に申告した方が安心です。
荷物が増えたら引越し業者へ連絡する
見積もり後に荷物が増えること自体は珍しくありません。
問題なのは、増えたことを伝えないまま当日を迎えることです。
「ダンボールが10箱増えた」
「自転車も運んでほしくなった」
「処分予定だった家具を新居へ持っていくことになった」
などの変更があれば、できるだけ早めに引越し業者へ連絡しましょう。
写真を使って荷物量を伝える
荷物量を言葉だけで説明するのが難しい場合は、写真を使うのも一つの方法です。
部屋全体、収納、大型家具、ベランダなどを確認してもらえば、荷物量のイメージを伝えやすくなります。
見積もりについて詳しく知りたい方はこちらも参考にしてください。
→【関連記事】引越し見積もり前に準備するもの・注意点

荷物申告に不安があるなら「実際に見せる見積もり」がおすすめ

引越しの見積もりでは、家具や家電、ダンボールの数など、運んでもらう荷物をできるだけ正確に伝えることが大切です。
しかし、
「ダンボールが何箱になるか分からない」
「細かい荷物まで全部伝えられるか不安」
「この荷物量で本当にトラックに全部乗るの?」
と不安に感じる方もいると思います。
そんな方におすすめなのが、実際の荷物を見てもらえるオンライン見積もりや訪問見積もりです。
電話や入力フォームだけで荷物を申告するより、実際の荷物を業者側に確認してもらうことで、荷物量の認識違いや申告漏れを防ぎやすくなります。
オンライン見積もりなら自宅から荷物を見せられる
オンライン見積もりでは、スマートフォンなどを使って部屋の中を映しながら、引越し業者に荷物量を確認してもらえます。
大型家具や家電はもちろん、
- クローゼットや押し入れの中
- ベランダの荷物
- 自転車
- ダンボールに詰める予定の荷物
- 玄関や物置に置いている荷物
なども見てもらいましょう。
引越しでは、部屋の中にある大型家具だけが荷物ではありません。
自転車や物干し竿、収納の中に入っている物など、自分では見落としやすい荷物もあります。
実際の部屋を見てもらえば、業者側も荷物量を把握しやすくなり、当日の「聞いていた荷物より多い」というトラブルを防ぎやすくなります。
荷物が多い場合は訪問見積もりもおすすめ
家族での引越しや、大型家具・家電が多い場合は、訪問見積もりもおすすめです。
実際に担当者が自宅を訪問して荷物を確認するため、電話では伝えにくい家具の大きさや収納内の荷物なども確認してもらいやすくなります。
特に、
「荷物が多くて自分では正確に申告できる自信がない」
「どのサイズのトラックが必要なのか分からない」
という方は、実際に荷物を確認してもらったうえで見積もりを出してもらうと安心です。
訪問見積もりの対応方法や費用などは業者によって異なるため、申し込む際に確認しておきましょう。
実際に荷物を見せることで積み残しを防ぎやすくなる
引越し業者は、見積もり時に確認した荷物量をもとに必要なトラックなどを手配します。
そのため、見積もり時の申告と実際の荷物量に大きな差があると、当日になって荷物がトラックに積み切れなくなる可能性があります。
現役で引越し作業をしている立場からも、荷物申告に不安がある方ほど、実際の荷物を業者に見てもらう方法がおすすめです。
オンライン見積もりや訪問見積もりで事前に荷物を確認してもらえば、業者側も荷物量を把握しやすくなります。
「伝え忘れていた荷物がたくさんあった」という事態を減らし、引越し当日に荷物がトラックに乗らないトラブルを防ぐことにもつながります。
複数社から見積もりを取って荷物量を確認してもらう

引越し料金だけでなく、どのサイズのトラックが必要なのかを確認する意味でも、複数社から見積もりを取る方法があります。
同じ荷物量でも、業者によって見積もり金額や提案されるプランが違うことがあります。
「この荷物量なら本当にこのトラックで大丈夫?」
と不安な方は、見積もり時に確認しておきましょう。
まとめ|引越し当日に荷物が乗らないトラブルは事前に防ごう

引越し当日に荷物がトラックに全部乗らないと、追加料金や追加便、自分での運搬など思わぬトラブルにつながる可能性があります。
特に注意したいのが、
- 見積もり後にダンボールが増えた
- 自転車などを申告していなかった
- ベランダや物置の荷物を忘れていた
- 細かい荷物を荷物量に含めていなかった
といったケースです。
引越し当日に困らないためにも、見積もり時には荷物をできるだけ正確に伝えることが重要です。
荷物が増えた場合も、そのままにせず事前に引越し業者へ相談しておきましょう。
「自分の荷物がどのサイズのトラックに収まるのか分からない」という方は、複数の引越し業者に見積もりを依頼して確認しておくと安心です。

コメント