引越し当日、大きな家具が玄関や部屋の扉を通らない場合、家具を分解して運ぶことがあります。
「家具は自分で分解しておいたほうがいい?」
「引越し業者は新居で組み立てまでしてくれる?」
と不安になる方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、引越し業者が運搬のために分解した家具は、基本的に新居で組み立てまで対応してくれます。
ベッドや食器棚、ダイニングテーブルなど、一般的な家具であれば作業員が分解・組み立てできるケースが多いため、自分で無理に分解する必要はありません。
ただし、IKEAなど一部の組み立て家具や特殊な家具は、再組み立てを断られる場合があります。また、作業員の人数や家具の状態によって対応できないケースもあります。
この記事では、現役引越し作業員の目線から、引越し業者が分解・組み立てしてくれる代表的な家具5つと、断られる可能性がある家具を紹介します。
引越し業者は分解した家具を新居で組み立ててくれる

引越し業者が搬出のために家具を分解した場合、基本的には新居で組み立てまで行います。
分解したまま部屋に置いて帰ることは基本的にありません。
例えば、ベッドフレームを分解して運んだ場合は、新居で元の形に組み立てます。食器棚やタンスを上下に分けて運んだ場合も、搬入後に元の状態に戻します。
「基本的に、引越し業者が運搬のために分解した家具については、分解から新居での組み立てまで引越し作業に含まれているケースが多いです。」
ただし、お客様自身が事前に分解した家具については、引越し業者が組み立てられないことがあります。
作業員が分解前の状態や部品の取り付け位置を確認できていないためです。ネジや部品が不足している場合もあるため、自分で無理に分解せず、見積もり時に相談しておくのがおすすめです。
ベッド|引越し業者が分解・組み立てまで対応

ベッドは、引越し業者が分解・組み立てする代表的な家具です。
ベッドはそのままの状態では玄関や廊下を通らないことが多いため、マットレスを外し、ベッドフレームやヘッドボードを分解して運びます。
一般的なベッドフレームであれば、作業員が分解し、新居への搬入後に元の状態まで組み立てます。
そのため、引越し前に自分でベッドを分解しておく必要は基本的にありません。
ただし、次のようなベッドは注意が必要です。
・跳ね上げ式や油圧式のベッド
・机や収納が一体になったシステムベッド
・IKEAなどの組み立て家具
・木ネジを直接打ち込んでいるベッド
・部品やネジが劣化しているベッド
特殊な構造のベッドは、通常のベッドより分解・組み立てに時間がかかったり、引越し業者によっては対応できなかったりする場合があります。
特にIKEAなど一部の組み立て家具は、一度分解するとネジ穴が広がり、元の強度を保てないことがあります。
心配な場合は、見積もり時にメーカーやベッドの種類を伝えておくと安心です。
食器棚|引越し業者が上下に分解・組み立てまで対応

大型の食器棚は、そのままでは玄関や廊下を通らないことがあるため、上下に分解して運ぶケースが多い家具です。
上下に分解できる一般的な食器棚であれば、引越し業者の作業員が分解し、新居への搬入後に組み立てまで対応するケースが多いです。
上段と下段を固定している金具やネジを作業員が外し、それぞれを別々に梱包して搬出します。
そのため、上下に分割できる一般的な食器棚であれば、お客様自身で分解しておく必要はありません。
ただし、大型の食器棚は上下に分けても重量があるため、基本的には2人以上で運ぶケースが多くなります。
特に注意したいのが、大型の食器棚があるのに作業員が1人しか来ないケースです。
1人で無理に運ぶと、食器棚の破損だけでなく、床や壁を傷つけたり、作業員やお客様がけがをしたりする可能性があります。
見積もり時には食器棚の大きさを伝え、必要であれば写真を見てもらうなどして、当日の作業人数も確認しておくと安心です。
また、食器棚の中に食器が入ったままでは、分解や運搬ができません。食器や割れ物は引越し当日までにすべて段ボールへ梱包しておきましょう。
タンス・チェスト|分割できるものは引越し業者が対応

タンスやチェストも、種類によっては引越し業者が分解・組み立てして運ぶ家具です。
特に大型の和タンスや整理タンスは、上下や複数の箱に分割できる構造になっているものがあります。
分割できるタンスは、作業員がそれぞれを分けて梱包し、新居へ搬入したあとに元の状態へ戻します。
一方、一般的なチェストや小型の整理タンスは、分解せずそのまま運ぶケースが多いです。
引き出しについても、基本的には家具本体と一緒に運びますが、重量がある場合や搬出経路が狭い場合は、引き出しを抜いて軽くしてから運ぶことがあります。
また、和タンスや大型の整理タンスは、分割したあとでも重量があるため、2人以上で運ぶケースがあります。
特に婚礼タンスなど大型の家具がある場合は、見積もり時にタンスの大きさや個数を伝えておくと安心です。
衣類だけが入っている場合は、そのまま運べることもあります。ただし、重量のある物や割れ物、貴重品などは事前に取り出しておきましょう。中身を出す必要があるか分からない場合は、見積もり時に確認してください。
ダイニングテーブル|引越し業者が脚を外して組み立てまで対応

ダイニングテーブルは、そのままでは玄関や廊下を通らない場合に、脚を取り外して運ぶことが多い家具です。
一般的なダイニングテーブルであれば、引越し作業員が脚を取り外し、新居への搬入後に元の状態まで組み立てます。
そのため、自分で脚を外しておく必要は基本的にありません。
ただし、外国製や特殊な構造のダイニングテーブルには注意が必要です。
海外製品では、日本の一般的な家具とは異なる種類・サイズのボルトが使われていることがあります。
実際の引越し現場でも、外国製のダイニングテーブルに特殊なボルトが使用されており、作業員が持っている一般的な工具では簡単に取り外せなかったケースがありました。
そのため、外国製や特殊なダイニングテーブルがある場合は、見積もり時に次の内容を伝えておくと安心です。
・メーカー名
・購入した国や店舗
・テーブル全体の写真
・脚と天板の接続部分の写真
・購入時に付属していた専用工具の有無
購入時に付属していた六角レンチや専用工具が残っている場合は、引越し当日まで保管しておきましょう。
また、ガラス天板や大理石など重量のあるテーブルについても、通常のダイニングテーブルとは運搬方法が異なる場合があるため、見積もり時に必ず伝えておくことをおすすめします。
スチールラック|搬出できるなら解体しなくてもOK

スチールラックは、現在の大きさのまま玄関や部屋の出入口を通れるのであれば、基本的に解体せずそのまま運びます。
引越し前に細かく解体しておく必要はありません。
むしろ、組み立てた状態で運べるスチールラックを事前に解体すると、新居で再び組み立てる作業が必要になり、その分作業時間が長くなることがあります。
まずは、そのままの状態で搬出できるかを確認しましょう。
確認したい場所は次のとおりです。
・部屋の出入口
・廊下の幅
・玄関の幅と高さ
・階段や曲がり角
・エレベーターの入口
スチールラックは、向きを変えたり傾けたりすることで、そのまま搬出できることもあります。
一方で、搬出経路より明らかに大きい場合は、作業員が必要な範囲まで解体して運びます。
自分で解体したほうがいいか判断できない場合は、事前に写真やサイズを引越し業者へ伝えて確認するのがおすすめです。
スチールラックは、必ず事前に解体する必要はありません。そのまま搬出できる場合は、組み立てた状態で置いておくほうが作業工程が減り、引越しが早く終わります。
IKEA製品は分解できても再組み立てが難しいことがある

IKEAなどの組み立て家具は、引越し業者が分解できても、新居での再組み立てが難しいものがあります。
一度分解すると、ネジ穴が広がったり、板が傷んだりして、元の強度に戻らない可能性があるためです。
そのため、引越し業者によっては、IKEA製品の分解・再組み立てを断るケースがあります。
特に注意したいのが、自分で先に分解してしまうことです。
作業員が分解前の状態を確認できないため、部品の取り付け位置や元の組み立て方が分からず、再組み立てを断られる可能性があります。
IKEA製品を運ぶ予定がある場合は、自分で分解する前に、見積もり時に家具の種類やサイズを伝えて相談しておきましょう。
引越し業者で対応できない場合は、メーカーや家具の組み立てサービスなどに相談する方法もあります。
IKEA製品は、一般的な家具と同じように分解・再組み立てできるとは限りません。自分で分解する前に、引越し業者へ対応できるか確認しておきましょう。
大型家具がある場合は作業員の人数を確認する

ベッドの分解や組み立ては、一般的なものであれば作業員1人でも対応できます。
しかし、食器棚やタンスは、上下に分割したあとも重量があるため、作業員2人での作業が基本です。
料金の安さだけで業者を選ぶと、作業員が1人だけで訪問するケースもあります。
大型家具を1人で安全に運ぶことは難しいため、お客様が持ち上げる作業を手伝うことになるかもしれません。
引越し業者を選ぶときは、料金だけでなく、作業員の人数も確認しましょう。
特に、次の家具がある場合は注意が必要です。
- 大型の食器棚
- 和タンス
- 大型の整理タンス
- 重量のある海外製家具
- 上下に分割する家具
見積もり時に大型家具があることを正確に伝え、「当日は作業員何名で来ますか?」と確認しておくと安心です。
特に食器棚や和タンス、大型チェストなど、分割しても重量がある家具は、2名以上でなければ安全に運べないケースがあります。
家具の分解が必要かは見積もり時に確認しよう
家具は何でも事前に分解しておけばよいわけではありません。
そのまま運べる家具を分解すると、組み立て直す作業が増え、引越し時間が長くなります。
一方で、特殊な家具や外国製家具を当日初めて見せると、工具が合わず、分解できないことがあります。
見積もり時には、次の情報を引越し業者へ伝えておきましょう。
- 家具の種類
- メーカー名
- 家具全体の写真
- ネジや接続部分の写真
- 搬出経路の広さ
- 購入時に付属していた工具・説明書の有無
- 当日の作業員の人数
事前に確認しておけば、当日のトラブルを防ぎやすくなります。
まとめ

引越し業者が分解・組み立てしてくれる代表的な家具は、次の5つです。
- ベッド
- 食器棚
- 和タンス・チェスト
- ダイニングテーブル
- スチールラック
基本的には、引越し業者が運ぶために分解した家具は、新居で元の状態まで組み立ててくれます。
ただし、IKEAなどの組み立て家具や海外製家具、特殊な構造の家具は、分解・再組み立てに対応できない場合があります。
そのため、大きな家具がある場合は自分で分解してしまう前に、家具全体や接続部分の写真を見積もり時に業者へ見せておくのがおすすめです。
また、食器棚や大型のタンス・チェストなど重量のある家具がある場合は、当日の作業員数も確認しておきましょう。
事前に家具の情報を正確に伝えておけば、引越し当日の「分解できない」「運べない」といったトラブルを防ぎやすくなります。


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